2016年『職場の熱中症対策の実態調査』

安全靴や作業着等を販売する通販サイト ミドリ安全.comでは、「安全」「衛生」に関わる職務に携わっている計500名の方を対象に、職場での熱中症対策の実態に関してのアンケート調査を2016年5月に実施しましたので、その結果を発表いたします。

調査概要

調査対象 東京都・埼玉県・大阪府・愛知県・神奈川県(※1)在住で、夏場仕事中に汗をかくことがあるという方の中から、安全・衛生に携わる職務に携わっていると回答した男女500名を対象とした
(※1)2015年に熱中症で救急搬送された患者数上位5エリア
有効回答数 500名
50名未満の事業場に勤務する方250名
50名以上事業場に勤務する方250名
調査期間 2016年5月25日~2016年5月28日
調査方法 インターネットリサーチ

TOPIC①: 職場の熱中症対策指導状況に関して
「毎年定期的に熱中症対策の教育・指導が実施されてる」58.4%
「教育・指導が何も行われていない」と回答した方は27.4%

TOPIC②: 「暑さ指標(WBGT指標)」の認知と活用度
4人に1人は「暑さ指標(WBGT)」を知っており業務に活用していると回答した一方、
55.8%の方が「WBGT」を全く知らない・あまり知らないと回答

TOPIC③: 職場で行われている具体的な熱中症対策
行っている熱中症対策
水分摂取」72.4%
周囲の環境を冷やす」67.2%
気温・湿度の測定」を行っていると回答した方は46.4%と半数以下

TOPIC④: 職場での塩分・水分摂取のルール作りに関して
「塩分・水分摂取の具体的なルール作りがされている」16.8%
「ルール作りも自主的摂取の促しもされていない」と回答した方は17.8%
「ルールはないが自主的に摂取するよう促されている」という解答が最も多く59.8%

TOPIC⑤: 自分の会社の熱中症対策に関して
「熱中症になってしまった時の対応準備を職場でしていない」17.8%
「自分の職場の熱中症対策を充分だと感じていない」28.8%

TOPIC① 職場での熱中症の教育や指導

夏場の熱中症対策について、職場での教育や指導状況を聞いたところ、「毎年定期的に、教育や指導が実施されている」と解答した方が58.4%となった一方、「教育や指導は特に何も行われてない」と解答した方が27.4%にものぼることが明らかとなりました。
「現場に配置された当初だけ指導されている」と解答した方も、13.4%存在しており、熱中症に関しての教育や指導状況は、徹底されていないという現状がうかがえます。



50人以上の事業場で働く方と、50人未満の事業場で働く方の回答傾向を比べてみると、熱中症の教育や指導は50人以上の事業場のほうが定期的な実施率が高いことが分かりました。
特に、50人未満の事業場の「教育や指導は何も行われていない」と解答した方は34.8%にも上り、小規模事業場の熱中症対策はあまり進んでいない現状も明らかになりました。

※「事業場」とは、工場や事務所、店舗など一定の場所での組織的な作業のまとまりのことを指します。
同じ会社内でも場所が離れている工場は、別の事業場とみなします。

TOPIC② 暑さ指数(WBGT)の認知と活用度

熱中症は気温だけでなく、湿度や周辺の熱環境などの指数が大きく影響を与えることから、厚生労働省では熱中症を予防するための「暑さ指数(WBGT)」を基準に各種対策を行うように発表しています。
この「暑さ指標(WBGT)」がどれくらい職場で活用されているかを調査したところ、「良く知っており業務に活用している」と解答した方は、全体の4分の1以下に留まり、「聞いたことはあるがあまり知らない」もしくは「全く知らない」と答えた方は全体55.8%にも上る実態が明らかとなりました。


「暑さ指数(WBGT)」を良く知っており業務に活用していると解答した120名へ、実際にWBGTが高いときにどのような対策を行っているか聞いたところ、「休憩の間隔や休憩時間を長くしている」と解答した方が64.2%と最も多く、次いで「暑い時間帯の作業を避けている(57.5%)」や「暑い時間帯には軽い負担の作業に切り替えている(55.0%)」という結果となりました。

一方で「特に対策は行っていない」と解答した方も4.2%存在し、WBGTを測るだけで終わってしまっている方もいることが分かりました。

TOPIC③ 職場で行われている具体的な熱中症対策

あなたの職場ではどのような熱中症対策を実施していますか、という質問に対して、最も多かったのが「水分を摂取している(67.2%)」で、次いで「クーラーや扇風機で周囲の環境を冷やしている(67.2%)」、「作業環境の気温や湿度を測定している(46.4%)」、「塩分を摂取している(41.4%)」「冷却グッズで身体を冷やしている(32.4%)」などに解答が集まりました。

一方、熱中対策として「何もしていない」という方も3.6%(18名)存在しており、一部で対策がおざなりになっている現状が明らかとなりました。


TOPIC④ 職場での塩分・水分摂取のルール作りに関して

厚生労働省では、熱中症対策として塩分・水分の補給に関してガイドライン(※1)を設定しています。
そこで、職場でもこうした具体的なルール作りが実施されているかを聞いたところ、「具体的なルール作りがされている」と解答したのは16.8%にとどまり、6割近くが「ルールは設定されていないが、自主的に摂取するよう促されている」という現状が明らかになりました。
また「具体的なルールも、自主的な摂取の促しもない」という方も全体の17.8%も存在することが分かりました。

(※1)「少なくとも0.1~0.2%の塩分濃度の食塩水、ナトリウム量が100ml当り40~80mgのスポーツドリンク、または経口補水液を20分~30分ごとにカップ1、2杯程度を摂取することが望ましい」(H21年厚生労働省発表「職場における熱中症の予防について」より)

熱中症応急措置の準備
職場で実際に熱中症になってしまったとき、応急措置としてどのようなものを準備しているか聞いたところ、約6割が「飲料水」を準備しており、4割以上が電解質バランスなど熱中症対策に有効な「経口補水液」を準備していることが分かりました。
一方で「特に準備していない」と回答した方も17.8%も存在し、熱中症対策が進んでいない実態も明らかとなりました。

TOPIC⑤ 自社の熱中症対策は充分!?

職場の熱中症対策に関して、充分であると感じるか聞いたところ、「とても感じる」「すこし感じる」と答えた方は、全体の47.2%に及んだ一方、「あまり感じない」「全く感じない」と回答した方も28.8%存在し、職場の熱中症対策に関して4人に1人以上が充分ではないと感じているという実態が分かりました。

測る・冷やす・摂るで熱中症対策の正しい知識を啓蒙

ミドリ安全では今回の調査結果を踏まえ、まだ認知度の低い「暑さ指標(WBGT)」の周知や、職場の熱中症対策をより分かりやすく啓発・強化できるよう、熱中症対策の重要なポイントとして「測る冷やす摂る」という3キーワードを掲げ熱中症対策の啓蒙を行っています。

測る
今回の調査では、「暑さ指標(WBGT)」そのものの認知が5割以下と低い状態であることが分かりました。
熱中症は『温度』だけでなく『湿度』や『輻射熱(地面や建物・体から出る熱)』が重要な指数となります。
特に湿度は温度の7倍もの影響度を与えることから、この3つの指標を元にした「暑さ指数(WBGT)」を測っていくことが、職場の熱中症対策として非常に重要となります。
特に作業現場には様々な熱源があり、熱源からの輻射熱を正確に測ることが重要となります。
WBGT計を選ぶ際は、輻射熱が直接測ることができる黒球付きのものをおすすめいたします。

WBGTに関して(環境省)

冷やす
熱中症対策には、身体の体温を冷やすことも重要となります。
今回のアンケートでも冷却グッズを選ぶにあたって重視するポイントとして挙げられた『冷却時間の長い』タイプや『軽くて動きやすい』タイプなど、作業内容に合せた様々なタイプをご用意しております。

摂る
熱中症対策には水分補給だけでなく塩分の補給も非常に重要です。
水だけを摂取することで更に熱中症を悪化させてしまう「自発的脱水」を防ぐためにも、水分と同時に塩飴やサプリメントを積極的に摂ることを心がけましょう。
また、職場での明確な水分・塩分の摂取ルールを策定することも重要です。


楽天市場 http://www.rakuten.ne.jp/gold/midorianzen/

ミドリ安全では上記商品の他、経口補水液や冷却スプレーがセットになった応急キットなど、様々な熱中症対策グッズを取り扱っています。
特設サイト「熱中症Labo」でも熱中症予防に役立つ情報を発信しています

出展:ミドリ安全.com調べ (ミドリ安全株式会社)